今日の休憩

渋谷区の会社員が毎日一時間の昼休憩をとります

7月16日(木) 某店の思い出

本日はお仕事パタパタ台風くるんだねそうだね丸なので

例のごとく昔(2013年)に書いてたブログから転載です

 

2013年5月11日土曜日

某店メモリー①

 

いわゆる夜の店と言われるところで働いていたことがある。オッサンの横に座り、頼んだお酒にアルコールはなぜか入っていない。ひたすらニコニコ話を聞くというあれです。

引くな一応読め

行ったこと、バイトしたことある人ならわかると思うが、ああいう店はレギュラーとそれを支えるヘルプという2パターンの女子で構成されている。皆さんが想像している"夜の女"はレギュラーと呼ばれる人たちで、オッサンに昼夜電話、メール攻撃などテクニックを駆使して指名して貰えるように頑張る。指名客がつけばつくほど給料が大変なことになるので、頭のてっぺんから足の先までみんなピカピカ、女がみとれてしまうほど綺麗な人たちが揃う。そんな人たちがやれ谷間だやれ長くて綺麗な足だを存分に磨いて、甘い声色仕掛けetc全魅力を出し切って、戦へ繰り出すわけである。そんな彼女らを卑しいと言いたいわけではない。だいたいは子持ちの女性、家庭の問題で学費を・・・など強靭なバックボーンを持っており、もはや何故世間から疎まれなければならないのかわからないほど一生懸命働く女性が多く、その辺で幸せに暮らしてる女子より俄然尊敬できる生き様の人ばかり。(まあたまにバブリーな人もいるけど)客を呼んでお店の利益を直接産み出しているのは全部そういったレギュラーの女性たちです。

もちろん人気のレギュラー(No.1だNo.2だ)には指名客がたっっくさんいるので、"客がカブる"という現象が発生する。「No.1のひとみちゃん(仮)に会いたくて・・・」というオッサンが同時に3人とか来ちゃう。そういうかぶりの場合、ひとみちゃんは複数の客を30分ごとにいったりきたりするわけだが、その間客が帰らないようにお話して時間を稼ぐ役割が「ヘルプ」という女子たち。私はそのヘルプ専属であった。

「盛りヘア×つけまつげ×ゴージャスドレス(巨乳)」のレギュラーとは対照的に「黒髪ぼさぼさショート×ほぼスッピン×店に昔からある変なドレス(貧乳)」の私は完全に店から浮いていた。バイトを始めた女の子(ヘルプ専属)はみんなボーイや店長から「ヘルプって時給だけだよ?物足りなくない?レギュラーになってお客さん呼んできて☆指名もらうごとにバックがつくし、ドリンク一杯頼むごとに1000円あげるから☆」と言われ時給+αという素敵な給料が貰えるレギュラーに進化していくのが通常。しかし私は違った。バイトをして初めてオッサン(40歳既婚子持ち)の横に座った瞬間、「オッサン、店の名刺がバレて家庭崩壊(後に子供引きこもり→うつ病)」の映像が鮮明に浮かんでしまったのである。急に目先の金より日本の一般家庭の今後が心配になった。あと初めて着たドレスのスリット部分から完全に生え揃った太ももの毛が露わになっていた。『これは向いていない』。秒速で確信したことを今でも覚えている。

金銭的に危うかったので、続けることにはしたが、レギュラーになることはあきらめた。「卒業パーティーで張り切ったけど何かが完全に間違っている田舎の部活生」という完全にアウトな見た目に仕上がっていたため、店のイメージを悪くしないよう客をひたすら笑わせ、楽しませることに精いっぱいだった。そんなことをしているうちに常連客に顔を覚えられ、「女っていうよりお前ってなんか娘みたい」というおいしいポジションにたどり着くことができた。店ではきゃっきゃしているが、昼はバリバリ働いているオッサンが多かったため、将来の仕事についてたくさん相談に乗ってもらった。

今でもふと店のことを思い出す。オッサンらを心底尊敬したり、「真剣に呪おう」と思ったりととても忙しかったが、毎日新鮮で楽しかった。


引く人がほとんどだろうけど、このバイトが一番楽しかったし思い出に残っていますなあ ま埼玉だけどな
 
というサボり更新でした。
 
また明日です。